2020 November

 

   
 
 
11月に入るとスキー場もオープンし始め例年なら友人達とスキーのスケジュールを立て始める頃。今シーズンはコロナで泊まりは無理なので全て日帰りの企画がさみしい。子供の頃初めて一人で参加した「奥志賀高原ホテル」のスキーキャンプ、記念に頂いたバッジは今も私の宝物。

 

 

 
 
春の外出自粛期間に始めたバドミントン、秋からは朝の公園にシフト。紅葉した楓の葉やどんぐりに季節の移り変わりを感じつつ、子供の頃のように夢中で拾う。楊枝で繋げて作ったどんぐりのお人形やネックレス、母が作ってくれた「どんぐりの帽子」が懐かしい。

 

 

 
 
 
再び母の残したものを少し整理する。スイスのお土産に頂いた繊細なコットンのテーブルクロス、生成りのクリーム色に真っ白な手編みのレースの縁取りが何とも繊細で素敵、アイロンを掛けて久しぶりにテーブルへ。「丁寧に美しくお暮しなさいね」と、母の声が聞こえて来そう。

 

 

   
 
 
モデルさんを見ていると化粧品やサプリメントに頼らず「自分の内なる美を呼び覚ます」かのごとく、食べるモノや運動、メンタルを整える事に心を砕いているよう。それでも「これだけは譲れない」と言うコスメがこの美容液、ほぼ全員が使っている事にも驚くけれど進化しながらロングセラーを続けている事もその効果の証。

 

 

 
 
日仏の生活も33年目となり普段はエールフランスに乗っているけれどコロナ禍の今年、久しぶりにJALに乗る。きめ細やかなサービスと除菌・消毒の徹底は素晴らしく空を眺めながらJALのマーク入りハーゲンダッツのアイスクリームを楽しむ。全てにおいて「さすがJAL!」・・・。

 

 

 
 
 
この季節にパリに戻って来るとマルシェにはさまざまなキノコが溢れている。日本とは比べ物にならないほどその種類も多くフランス人はキノコが大好き。お肉やお魚の付け合わせにする定番以外にも、オムレツやスープに入れたり数種類のキノコだけをたっぷりのパセリとソテーした「森の滋養」のようなメインディッシュもこの季節ならではのお楽しみ。

 

 

 
 
 
私のアトリエで長くアルバイトをしていたT嬢もいよいよパリに留学、久しぶりの再会も嬉しく日々を綴ったスクラップブックを見せて頂く。若かりし日の自分がフラッシュバックするような何とも言えない懐かしくも新鮮な気持ちになる。夢を追いかけて夢中で走っていた遠い日の自分と目の前のT嬢がシンクロする・・・。

 

 

   
 
 
一足先に帰国するT嬢に記念のプレゼント、フランスでは幸運のシンボルである蜂のモチーフのプレートをサンジェルマンの景色をプリントした手作りのラッピングペーパーで包みリボンを掛ける。これから先も大らかにゆったりと、そして確実に夢を叶えて欲しいと願わずには居られない。

 

 

 
 
我が家の並びにあるパリで最も古い歴史を持つショコラティのドボーヴエギャレは、フランス国王ルイ16世の王室薬剤師であった貴族出身のスピルス・ドボーヴが1800年に開いたチョコレート店、1819年にサン・ペール通りに本店を構えナポレオン御用達建築家が手掛けた半円形の内装は歴史的遺産補充目録に登録されている。そんな由緒正しいショコラティのマロングラッセはこの季節にしか味わえない貴重なスィーツ、恭しい金箔のようなパッケージはまるで宝石のよう。

 

 

   
 
 
かつてはシャンパンフリークだった私も今ではすっかりノンアルコール、ハーブティーやソフトドリンクのバリエーションを楽しんでいる。マスカットが入ったこの「ポンポンジュース」、そのネーミングの通り缶からポンポン出て来る大粒のマスカットが炭酸の泡に浮き上がる。その不思議なビジュアルは宇宙人のジュースのよう?

 

 

 
 
 
この季節のパリのマルシェはキノコとナッツ、そしてカボチャとお料理好きの私には嬉しい素材に溢れている。カボチャのポタージュやプリン、キノコのソテーにはナッツを散らしてとアイディアは尽きず。クルミやハシバミの実(ヘーゼルナッツ)を割りながらお喋りを楽しむのもパリの夜長のお気に入り。

 

 

 
 
 
東京のアトリエで長くアルバイトをしていたT嬢もいよいよパリへ、私からのエアーメイルが届いたと嬉しい写真。メールで簡単に連絡できる時代でもやはりポストに手紙を見つけると嬉しいモノ、友人の居ないパリでは尚更の事、心からのエールを送る。手作りの封筒やカードに心を込めて文字を書く落ち着いた時間は忙しい日常のエアーポケットのよう。

 

 

 
 
友人達の「コロナのスタンス」は日本同様それぞれ、高齢のご両親や送り迎えが必要なお子様を抱えた友人達はやはりとても敏感。ロックダウンでカフェやビストロは全て閉まっている上、公園や河畔でのお喋りも出来ない。お互いの自宅か一緒にお散歩をするか?ルーブルのピラミッドを眺めつつお散歩、お土産は各種フェースシールドが定番に。

 

 

 
 
 
ロックダウン真只中のパリ、生活必需品以外のお店は全てクローズの中お花屋さんが開いて居るのはせめてもの救い。オーダーを受けて店頭で受け渡しと言う「クリック&コレクト」でかなり繁盛しているのもパリらしい。クリスマスツリー用のモミの木の搬入も始まり、車の居ない車道はショウルームのように・・・。

 

 

   
 
 
アートディレクターの友人と久しぶりに会う、と言ってもカフェもビストロもクローズでセーヌ河畔のお散歩と言う可愛らしい約束。コロナ禍の春、お父様を亡くされたと聞きお悔やみのプレゼントをお贈りする。「涙はこのイヤリングに閉じ込めてもう泣かないで」・・・、メッセージを込めてカードを書く。

 

 

 
 
mono index 大好きな香水ゲランは調香師ピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが1828年にパリ1区リヴォリ通り228番地に創業したメゾン。ボトルにある蜂の紋章は1853年、ナポレオン3世后ユジェニー「オー・インペリアル」を献上した際に皇帝から与えられたものでボトルの多くはバカラ社製の香水瓶だったそう。イギリスのヴィクトリア王女、オーストリア皇后シシーのためのフレグランスも創作したという帝室御用達のゲラン、久しぶりにゆっくり香水を選ぶ至福の時間。 page top

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